NICUの説明&見学 FGR~胎児発育不全~管理入院生活5日目
■NICUについて説明を受け、見学もしてきました
今日は、赤ちゃんが産まれたあと、お世話になるであろうNICUについて、NICUを担当している看護師さんから説明を受けてきました。
約一時間、NICUがどういった場所となるのか、わたしの赤ちゃんの場合考えられること、わたしが一足先に退院したあとについて話を聞いたり相談したり、実際にNICUのある病棟にも行って、雰囲気をみてきたりしました。
■NICUの床数
NICUは、小児科病棟の中にありました。
床数は、NICUは6床、GCUは12床ということでした。
床数を知り、NICUにお世話になれる、赤ちゃんの数は少ない・・と、思いました。
出産時に万が一赤ちゃんに何かあったとしても、NICUのある病院への搬送先が決まるまで待った上に移動時間をとられるということなく、出産時からNICUの先生も側にいて、何かあった際にはすぐにNICUでみてもらえるということはかなり心強いなと感じました。
転院前の病院で産むことにしていたら、出産後、NICUのある遠くの病院へ赤ちゃんだけ搬送されてしまう可能性も高かっただろうな・・とも思い、産まれたあとの面会や母乳のお届けのことを考えても、早めにNICUのある今の病院へ転院をしてよかったと思いました。
■イメージとは違ったNICU、イメージしていた場所はGCUでした
NICUは、ドラマのコウノドリで抱いていたようなイメージの場所とは異なって、おなかの中と同じ環境に近づけているということもあって、かなり薄暗くしたお部屋の中に赤ちゃんの保育器があって、看護師さんたちもその中でお世話をしていました。
ドラマのコウノドリのNICUは、どちらかというと、もうひとつのお部屋、GCUの方でした。
わたしの赤ちゃんは、今日の時点で36週2日までおなかの中で過ごしてきているので、産まれたあと、NICUではなくGCUという、体重が増え退院を待つ方のお部屋に入るのではないかな。赤ちゃんが産まれた時の状態にもよるけれども、NICUには入っても最初だけになるのではないかな。ということでした。
NICU
「新生児集中治療室」のことで、早くに産まれた小さな赤ちゃんや重度の呼吸障害など高度な医療処置を必要とする赤ちゃんが入院しています。
GCU
「回復治療室」、「継続保育室」、「発育支援室」などと訳されている部屋のことで、NICUで状態が安定した赤ちゃんや、退院が近い赤ちゃんなどが入院しています。
この病院では、2300gに満たないで産まれた赤ちゃんは、産科からNICUまたはGCUへ来るということでした。
■退院するまでGCUで赤ちゃんをお世話していきます
GCU内には、授乳室や沐浴をする場所も用意されていました。
赤ちゃんが小さいだけで、他の状態がよければ、もう少し大きくなるまで、わたしはこのGCUという場所で、赤ちゃんが退院するまでお世話をしていくことがわかりました。
ただ、小児科病棟内にNICU、GCUはあって、赤ちゃんのお世話をしに行けるのは、12:30~20:00の面会時間内だけ。中に入れるのは両親のみ、祖父母は月に一度のみということでした。もちろん子供は入室できません。
赤ちゃんが産まれたあと、一緒に過ごせる穏やかな時間は数分もないかもしれません。状態によってはすぐにNICUへと赤ちゃんは移動していってしまいます。
■つきつけられた現実
わたしが入院している間は、毎日面会に行けて一緒に過ごす時間をとれるからまだ良いのだけれども、わたしが退院した後のことを看護師さんと話していたら、急に、頭の中ではわかってはいたものの、現実をつきつけられました。
3歳の下の子がいつも一緒にいて、母乳を毎日赤ちゃんに届けることはできても、3歳になったばかりの子をNICUの入り口に一人で待たせなくてはならなくて、現実的には一人で待つことなんてできないと思われます。待てたとしても、ほんの数分しか待てないです。
わたしが退院してしまったら、母乳を届ける時に赤ちゃんの顔は少しだけみれたとしても、目の前に赤ちゃんがいるのに抱っこしてあげることは、週に2、3回しかできません。
旦那さんに子供を見ていてもらえる土日と下の子に保育園に行ってもらった日しか赤ちゃんを抱っこすることさえできないんだ・・と思ったら、なんだか赤ちゃんが可哀想でたまらなくなって、切なく、悲しくなりました。
寂しい思いをさせてしまうんだ、普通に産んであげられなくてごめんねと思ったら涙が溢れてきてしまいました。
いろんなことを具体的に考えたら、一気に涙腺が崩壊してしまって、看護師さんの前で泣いてしまいました。
看護師さんは優しく、「会いにきたくてもこられないパパママの代わりに、わたしたちがパパママ以上にたくさん抱っこして愛情をそそぐから大丈夫だよ」と言ってくれましたが、赤ちゃんのお母さんとして、目の前に自分の赤ちゃんがいて赤ちゃんはわたしを待っているのに、抱っこもしてあげずに帰らなければならない現実に、正直凹んでしまいました。。
今日はそんな感じでちょっと気持ちが落ち込んでしまいました。
■出産は・・
そんな感じで病室へ戻ってきた際、緊急搬送されてきた、救急隊と看護師さんと共に泣きながらレッカー搬送されていくお母さんに会ってしまいました。
きっと・・辛いお産をしなければならないことになってしまったのでしょう・・泣きながらレッカー搬送されていくお母さんを目撃しただけで、耐えられなくて涙が溢れてきてしまいました。
出産は本当に百人いれば百通りの出産があって、いろんなお母さんがいるのだと思いました。
同室に入院されている方、一人一人も入院している理由は異なります。看護師さんとの会話から、聞いているつもりはなくても自然と入院している理由がわかってきてしまいます。
切迫早産、妊娠高血圧症、帝王切開、双子など。
わたしと同じFGR(胎児発育不全)で入院しているお母さんは同室には居ませんが、今日産まれた赤ちゃんの一人は保育器に入りNICUへと運ばれていくところを見かけました。
NICUもある大きな病院なだけに、様々な人生があることを痛感する、管理入院です。
そんなこともあって、病室まで一緒に戻ってきたNICU担当の看護師さん、わたしの精神面も心配したようで、わたしのNICUオリエンテーションの結果を産科の看護師さんに報告すると共に、精神的なケアもお願いしてくれたようでした。
しばらく経ってから、わたしの病室に今日わたしの担当をしてくれた看護師さんが話を聞きにきてくれました。夜勤の看護師さんにも情報は伝わっていて、とても気にかけてくれています。
科が異なっていても、勤務時間帯が異なっていても、とてもよく連携がとれていて、この病院に転院をすることにしてよかったと改めて思いました。