ちゃーちゃんとるーちゃんず

ちゃーちゃんと姉妹のるーちゃんず、そして新入りの弟と旦那の5人暮らし

【全く違った】したい親孝行・して欲しい親孝行

実家への帰省と言ってもわたしの実家は車で一時間半で行ける距離にある。

 

毎年、暮れから正月にかけては旦那の実家へ行くため、いつもわたしの実家には、12月中旬頃訪問していた。年末のご挨拶を兼ねて一年に一回旦那を子供と共に連れて帰るのが結婚してから恒例となっていた。

 

 母は68になった今年から、年金だけでは生活が苦しくなったこともあり介護職のパートを始めた。

 

そんなこんなで、今年もまた年末は予定が入っているから中旬頃ご挨拶しに行きたいのだけど16日17日はどう?と連絡を入れた。

年金生活が苦しいことは知っていたため、もちろん今年も夕食は私たち持ちで、負担をかけないように外食で済ます話を持ちかけた。朝食もパンなどを購入していくから何も用意しなくてよい、お布団だけ貸してもらえれば、、

と話をしたのだが、

 

 

うん、お母さんは仕事だけど、来てもらっていいよ・・

そう言っているけど、何となく雰囲気が。

 

お母さんも職場の方でいろいろとあって今いっぱいいっぱいでね・・

何もしなくていいと言ってもやっぱりね・・

 

確かに、気を使わなくてよい、何もしなくてよいと言っても、掃除機をかけたり、布団を干したり普段こない人が来るとなるといろいろと気を使うことは多い。

 

忙しい様だったら12月はやめて、1月にしようか?と持ちかけた。

1月の予定ももう提出済みで、旦那の休みとなる土日は仕事が入る可能性が高い様子。

 

雰囲気から1月も訪問できる感じではない。

 

38年母の子供をしてきたから、雰囲気は電話越しでもわかってしまう。

 

■伝わる雰囲気

 

母には今、少しまとまったお金を貸している。仕事は体力、精神的にもきつく、人が来るとなると掃除するのも大変で、お金もかかるし面倒だから、正直なところ、来て欲しくないのだ。

そう感じとってしまった。

 

以前にも同じようなことがあったのをすっかり忘れていたが思い出した。

 

夏休み、子供が長期の休みに入ったので、長く会いに行けていなかったこともあるので久しぶりに顔を見せに行こうかなと思ってと、孫の成長した姿や顔をみたら喜ぶだろうと思い話をしたところ、

うん、お母さんたちは大丈夫よ、ちゃーちゃんはいつでも帰ってきたいのに帰ってこなくていいって言っているようで悪いけど、(帰ってこなくて)いいかな。と言われたのだ。

 

かなりその時はショックを受けて、その時も今回と同じように、もうわたしには帰る家はないんだ・・と思い、泣いた。

旦那の両親の前で涙を流してしまった記憶が甦った。

 

わたしは基本、嫌なことはすぐに忘れることにしているので、この感情、以前にも・・と思い出したら本当に悲しくて、電話越しに母にわからないように必死に涙をこらえていた。

 

 

■したい親孝行として欲しい親孝行は違った

 

父と母はまだ健在で、今しかできない親孝行をしたいと思っていたのだけれど、わたしのしたかった親孝行は父と母が望んでいる親孝行ではなかった。

 

父と母にとっての親孝行は、元気であればよい、孫の写真をメールでたまに送ってくれればよいという感じだった。そう感じとってしまったら、とても悲しくなってしまった。

 

わたしの子供たちは父と母にとっては7人目、8人目の孫となる。

7人目8人目となると、旦那側の初めての孫とは熱の入りようが違うよね、はいはいって感じと言っていたことも思い出した。

 

そしてわたしが独身の頃、孫を連れて遊びにきた姉たちに対し帰ったあとにこう言っていたことも。

 

遊びにきてくれるのは嬉しいけど、はやく帰って欲しいとも思うよね。(面白おかしく)悪霊退散悪霊退散〰。

お姉ちゃんたちの家は(実家から10~30分と)近いのだから、毎回うちに集まるんじゃなくてお姉ちゃんちで集まってくれてもいいのだけどね。

 

これらの会話を思い出し、同じようにわたしが子供を連れて帰省した際もそう思っていると思ったら、父と母との関係はこれから先、変えていかなければならないのだと思った。

 

わたしはわたしなりに親孝行を、帰省した際にできることをと思い、普段家に居がちなことをわかっていたので、富士山と紅葉を観にドライブに連れて行ったり、動物園に出かけたり、お昼を一緒に食べに行ったりしていた。

 

先日、来年の夏休みに、どこか一緒に日帰りで出かけようよ、どこか行きたいところはないか考えておいてと話をしたところ、後日電話がかかってきた。

あのような話をしていたから、、どこか連れて行ってもらうなら、お金を貸してもらえたらと思って相談させてもらうのだけど。実は今カードローンでお金を借りている。カードローンでの利子の高い支払いを終わりにして、月々一定額の返済をさせてもらいたいという話だった。

 

どこかへ一緒に出かけたりなんてことよりも、お金を使わない静かな生活が父と母からは望まれていた。

 

 

 ■カエルイエハナクナッタ

 

この事実に気づいてしまい、気持ちの問題かもしれないが父と母のところには、もう、一泊するような帰省をすることはできなくなってしまった。

 

きっと、どこかへ遊びに行った帰りにちょこっとだけ、お土産を渡すと共に顔を見せて、父と母の顔を見るくらいの付き合いが丁度よいのだろう。

 

人と人との繋がりを大切にする旦那側の家の考え方に長男の嫁として染まってきたこの8年。

 

今回のことで、わたしの父と母の求めるものに人と人との繋がりは重要視されていないことに気づいてしまった。

月々いくらかでもお金でのサポートがあればよっぽどそちらの方がよいということだ。

 

 

 

お金だけ、表面だけの繋がり

人間としてどこか寂しく、悲しい

 

そしてそれはわたしの父と母の望むものであった