ちゃーちゃんとるーちゃんず

ちゃーちゃんと姉妹のるーちゃんず、そして新入りの弟と旦那の5人暮らし

だいだいだいすけおにいさんの「あたし,おかあさんだから」を聞いてみた

わが家の下の子2歳はHuluのぐーちょきぱーてぃーの他、だい!だい!だいすけおにいさん‼も好きでよくみている。

 

そんな中、Huluのだい!だい!だいすけおにいさん‼の中でだいすけお兄さんが歌う「あたし、おかあさんだから」という曲の歌詞が波紋を呼び、炎上しているということをはてなブログのおすすめ記事に載っていたmao7735さんの記事を読んで知った。

mao7735.hatenablog.com

 

だい!だい!だいすけおにいさん‼よくみているのだけど、読み聞かせコーナーから先はほぼどの回もみたことがなかったので、このような歌があることを知らなかった。

 

恐ろしく亭主関白で協力をお願いしても家事は一切しない、気が向いた時だけ子供と関わってくれるという旦那をパートナーに持ち、子育てについて話し合った際には家事、育児は女がやるものだと思っていると言い切られ、それを聞いた時に唖然としたわたし。

  

旦那に協力してもらうことのできない状態で家事と育児の他、さらに仕事までもを行ない、全てを一人でこなすといういわゆるワンオペはわたしには出来ない。無理だ、精神的肉体的にもおかしくなってしまうという判断をして、今はフルタイムでの仕事はせずに専業主婦をしている。

専業主婦でいてもそれでも様々なストレスを抱え、たまに頭にハゲを作りながらも子供2人と子供のような旦那と楽しい生活を送っている。

 

このような生活をしているわたしが今、話題になっている炎上しているというHuluのだい!だい!だいすけおにいさん‼の「あたし、おかあさんだから」を聞いてみて思ったことを書きます。

 

 

 

 

■はじめて聞いた時はなぜこの曲が炎上しているのかわからなかった

 

はじめて「あたし、おかあさんだから」を聞いたあとに思ったことは

 

自分よりも大切なもの(子供)ができた

自分のために使ってきた時間よりも大切な子が今はいる

お母さんになれてよかったよ

 

という単純にその喜びや幸せを子供に伝えたい曲なのでは?

 

あたし おかあさんだから

あたしよりあなたのことばかり

 

あたし おかあさんになれてよかった

あたし おかあさんになれてよかった

あたし おかあさんになれてよかった

だってあなたにあえたから

と最後に言っているし。と思った。

 

■もう一度聞いてみたら炎上している理由がわかってきた

 

アイロンがけをしながらさらっと聞いただけでは、炎上しているところが何なのかよくわからなかったのでもう一度聞いてみた。

 

 

そうしたら、

最初の方の仕事に対する部分の歌詞で

ヒールはいてネイルして

立派に働けるって強がってた

「強がってた」この部分は少し理解できず、どういう意味なんだろう・・と思った。

あの頃は若かったからヒールはいてネイルをしたらそれだけで立派に働けると思っていたということかな。ヒールはいてネイルしても女性は立派には働けないということですかね。

この端的な歌詞ではいろんなニュアンスで受け止められてしまうと思った。

 

あたし おかあさんだから

あたし おかあさんだから

 

もしもおかあさんになる前に戻れたなら

 

あたしよりあなたのことばかり

 

という歌詞は、この部分だけを印象に残し聞いた子供はたしかに、

お母さんは自分(子供)が生まれてくる前に戻りたいのかな・・

お母さんは自分(子供)のためにお母さんだからと我慢ばかりしているんだ・・

と、よくない方に考えてしまう子もいるのかもと思った。

「お母さんになる前に戻れたなら」なんて思いながら子育てしているお母さんはほとんどいないのではないかとも思った。

 

お母さんになった自分のことを「あたし」と言っていることにもどうなのかな、どうして正しい言葉の「わたし」ではなくて「あたし」なのだろう、子供がみる番組から発信される曲であればあるほどそう思った。

 

そんな歌詞にところどころ気がついて、これらの部分が炎上してしまっているんだなと思った。

 

■だけど、歌詞に共感できる部分はたくさんあった

 

何度かこの曲を聞いてみて、この歌詞の中にある、パートに行くために走れる服を着たり、眠くても5時に起きたり、苦手な料理を作ったり、怒ったり、いいお母さんでいようって頑張ったりという気持ちは、よくわかり共感できた。

 

お母さんはトイレでさえも自分が行きたいと思った時、何かをしたいと思った時にできないことは多々あって、特に手のかかる小さな子供と長く一緒にいればいるほど我慢しなければならないことは本当にたくさんある。

 

わたしははじめてお母さんになった当初、かなりできていない人間で、キャパもかなり狭く(今もまだキャパは狭いけど)、かなりいっぱいいっぱいになってしまい、ヒステリック気味になっていたと自分でも思う。

 

自分中心にしか考えて生きてこなかったわたしに赤ちゃんができて、それを受け入れお母さんになるという覚悟をきめるまでにも時間を要し、当たり前なのだけど生まれてからは全くというほど、思うようにいかないことばかりで、そのことに悩み苦しみ、それを側にいても理解してサポートしてくれる旦那はいなくて、本当に余裕が全くなかった。

お母さんになったばかりのあの頃のわたしはそんなたくさんの葛藤や我慢の中にいた。

「あたし、おかあさんだから」という曲の歌詞に共感できる部分はたくさんあった。

 

 

■しかし、捉え方によっては

 

mao7735さんの記事を何度も読んだ。


確かに捉え方によっては、何度も何度も同じあたしおかあさんだからという言葉が出てきて、まるで呪縛。

お母さんである女性だけが我慢をして子育てをしていることが当たり前という風にとれる。

          
時代が目まぐるしい速さで移り変わっていく今、一日中子供と家にいるわたしとは違って自分というものを明確にしっかりと持ち、仕事も家事も育児もパートナーと共に協力サポートしあい社会に貢献している、古い考え方となる向かい風に負けずに最先端を進み女性の新しい道を作り上げていく立場にある今を懸命に生きている女性であればあるほど、確かに、歌のお兄さんであっただいすけお兄さんにこの歌を子供たちに聞かせる歌として歌われてしまうと時代にも合っておらず辛く悲しく感じたり、育児は女性がするもので女性は我慢していくのが当たり前で我慢していかなければならないという差別だと感じるお母さんはたくさんいるのだろうと思った。

 

 

■一番伝えたいことは、そこではない

 

ただ、Huluの「あたし、おかあさんだから」の中で流れている映像の中に出てくるお母さんと子供はみんなとびっきりいい笑顔をしています。あの顔を見ながら曲を聞いてみて言えることは、

この曲が伝えたいことは炎上している部分ではない、違うということ。

 

あなた(子供)が生まれる前は自分のことしか考えられなかった、自分のことばかり考えていた


そんなお母さんだけどあなたが生まれてきてからは、

自分のことなんか後回しにしてもいいくらい、あなたのことが大切で頑張れてしまう

わたしはあなたのお母さんになれてよかった

お母さんは自分よりも大切なものができたんだよ

ということを子供に伝えたい。

という気持ちで作者はこの曲を作ったのだと思う。

 

「あたし、おかあさんだから」はかなり端的な歌詞で歌詞の中には足りない言葉が多くてこうやって炎上してしまっているけれど、これは母親の子供に対する愛情を表した歌詞なのではないかと思った。

 

見返りを求めることなく愛情を注ぎ続けられる子供の母親だからこそ持っていてる無償の愛。無償の愛には様々なかたちがある。それは人それぞれ異なって百人いれば百通りあるのだろう。

 

決して、子育てはお母さんになった女性一人が抱え、我慢をしながら頑張ることが当たり前だとかを言いたいのではないと思う。

 

たしかに何度も聞いてみると、歌詞からは女性差別思想的なものがみえ隠れしているのかもと少し思ってしまうけど、でもまたそれも今の日本にはまだ色濃く残されている現実があることも事実。

 

でも、作者が一番伝えたかったことはそこではないと思う。歌詞だけでなく、ぜひ作者も関わって作られたであろう映像も見ながら聞いてみて欲しいと思った。

 

■今回の炎上を知って

 

子供たちの世代が社会に出て働く頃、今よりももっと女性が働きやすい、育児に対する考え方も変わっている世界になっていて欲しいと思った。

 

このような現実と課題が未だに色濃く残っている世間と日々第一線で戦い続けているお母さんたちに、わたしはエールを贈りたい

 

わたしが今過ごしている専業主婦という立場は女が家事、育児をするのは当たり前と考える旦那の考え方に合わせたところにある。

この立場からこれから先の将来、子供たちの世代が社会に出て働く頃までにわたしが社会に貢献しできることは、フルタイムの仕事ではなく、できたとしてもパートという形になってしまうであろうけど、社会や旦那にも家事や育児に対する考え方に柔軟性を持ってほんの少しずつでも協力サポートするという形をとっていって欲しいと、伝え続けていくことだと思った。

 

■さいごに。わたしだったら子供にこのように伝えたい

 

わたしが子供と一緒にこの「あたし、おかあさんだから」を聞くことがあった際には、最後まで聞き終えてから、

お母さんもこの歌詞と同じ気持ちを持っていて、お母さんはね、お母さんになったら自分よりも大切なもの(子供)、たからものができたんだ

自分よりも大切なもの(子供)のことを優先することで自分のしたいことをできないこともあったりするけど、決して我慢してばかりいるのではなくて、一緒に過ごす時間を楽しんでいてお母さんになれてよかったと思っているんだ、生まれてきてくれてありがとう

と、そのような意味の曲であることを伝えたい。

 

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